聖なる夜に…
―クリスマス当日。
やっぱり彼女はできなくて、俺は石川家と合同のクリスマス&誕生日会に、
強制参加させられた。
「メリークリスマス!!」
「美亜、聖ちゃん、ハッピーバースデイ!!」
子供よりはしゃいでる親。
クラッカーなんかも鳴らして、頭にはとんがり帽子。
俺も強制的に被らされ、無造作に乗せられたそれは、今にも落ちそう。
もういっそのこと、落ちてくれればいいのに。
テンションが高すぎる親を見ながら、そんなことを思う俺。