久しぶり
カズヤとキサが何気なく交わした昨夜のそんな会話が発端だった。
「そんな女キサ以外にいないよ。オカシイだろそれ」
「そうかなぁ～、でもさぁ居るかもよぉ？」
「じゃー試してみようか？」
「うんうん(笑)、試してみてよ、明日！」
キサは楽しそうにカズヤをけしかけた。
「キサ、もしもだよ、久しぶり！って笑い返されたら俺はどうすれば良いのぉ？」
「私よりもその彼女の方が可愛くなかったら、話しぐらいしてきても良いよ・・・特別に許すよぉ」

このゲームが終わったら、キサに電話を入れてデートデート。さぁ、後3人ぐらいで止めちゃおか・・・どうせそんな物好きキサ以外に居やしない。
そんなことを思いながらカズヤは17人目の女に声をかけた。

「久しぶり！」
「久しぶり！」
いた、久しぶり！と笑顔を返してきた女の子が・・・
それもどことなくキサに似ているような気がする。顔だちも髪型も服装の好みもまるでタイプが違うのに何かが、似てる！というか懐かしい感じだ・・・
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表紙・目次

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