恋の行方 _Mion side_
オリエンテーション合宿も終わり、学校生活に慣れてきた頃。
クラスの男子に話しかけられた。
「海音、英語の教科書持ってる?」
「持ってるよ 使う??」
「あー… 俺じゃなくて他クラスのやつなんだけど 貸しても大丈夫??」
「全然大丈夫だよ!」
「よかった〜 ありがとな!」
授業が終わって次の休み時間。
教室の入り口で見慣れない男の子が立っている。
「海音〜 あの人なんか海音のこと呼んでるよ〜 」
「え!!用があるの私!? なんかした!?」