花ちゃんは今日も頼くんの言いなり
少しだけ時間が空いてしまった今、頼くんにさっきのことをどう切り出そうか考える私を取り残して、一足先にワークを広げて勉強モードに突入してしまった頼くん。
ふと視線を上げれば───バチッと音がしそうなくらい勢いよく涼くんと目が合って。
「っ、」
思わず息を飲む。
い、いつから見られてたんだろう。
すごい恥ずかしい……。
「せっかくだし、俺もいれてよ。三津谷のための勉強会」
驚く私の代わりに「は?」と頼くんの冷めたい声だけが部屋の中に響く。
「頼じゃ勉強教えらんないでしょ。俺でいいなら、わかんないとこ教えるよ」
頼くんが協力してくれるようになってから、本当に私はツイている。
涼くんとの接点がたくさん増えたし、前よりグッと仲良くなれている気がする。やっぱり頼くんは、神様の遣いで、私の恋のキューピットなのかもしれない。
……ってことは、さっきのキスは?もしかして、神様のご加護的なやつ?
って、そんなわけないよね。
涼くんと一緒に勉強会をすることになった今、嬉しいはずなのに、やっぱり頭の中は頼くんのことでいっぱいで。
「涼くんさえよかったら、勉強教えて欲しい!」
頭の中の頼くんを追い出すように、私は涼くんに精一杯の笑顔を向けた。
ふと視線を上げれば───バチッと音がしそうなくらい勢いよく涼くんと目が合って。
「っ、」
思わず息を飲む。
い、いつから見られてたんだろう。
すごい恥ずかしい……。
「せっかくだし、俺もいれてよ。三津谷のための勉強会」
驚く私の代わりに「は?」と頼くんの冷めたい声だけが部屋の中に響く。
「頼じゃ勉強教えらんないでしょ。俺でいいなら、わかんないとこ教えるよ」
頼くんが協力してくれるようになってから、本当に私はツイている。
涼くんとの接点がたくさん増えたし、前よりグッと仲良くなれている気がする。やっぱり頼くんは、神様の遣いで、私の恋のキューピットなのかもしれない。
……ってことは、さっきのキスは?もしかして、神様のご加護的なやつ?
って、そんなわけないよね。
涼くんと一緒に勉強会をすることになった今、嬉しいはずなのに、やっぱり頭の中は頼くんのことでいっぱいで。
「涼くんさえよかったら、勉強教えて欲しい!」
頭の中の頼くんを追い出すように、私は涼くんに精一杯の笑顔を向けた。