花ちゃんは今日も頼くんの言いなり

サバサバ…?違うな。


なんて言うんだろう…ズバズバ…?


とにかく裏表がなくて、誰に対してもとりあえず手厳しい。だけど、間違ったことが大嫌いで、いつでも真っ直ぐな美和子ちゃんが私は大好きだし、仲良く出来てることが素直に嬉しい。


私の栗色の胸下まであるロングヘアを見ながら、"夏なのにウザったい"って顔をしかめるのが最近のブームみたい。



そもそも私が髪を伸ばしてるのだって、涼くんが関係している。


あれは1年の秋頃、たまたま教室で涼くんを含む男子数名が、女子の好きな髪の長さについて話しているのが聞こえてきて、


その時 涼くんが『俺はやっぱり、女の子は髪が長い方が好きかなぁ〜』って言ったのを聞いて、何故かその時から、ミディアムだった髪の毛を今の長さまで伸ばし続けている…と言うわけ。



まだ涼くんを好きだって自覚する前だったのに、今考えると本当に、いつから涼くんを好きだったんだろう?って思うくらい、ずっと前から涼くんが気になってたんだと思う。



こんなの初めてで、自分でも戸惑うことばかりだけれど、恋してる自分は不思議と嫌いじゃないんだ。


むしろ、涼くんに恋してる自分は生き生きとしていて、どちらかと言えば好きだし



恋をしてると、毎日が楽しく感じる。
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