花ちゃんは今日も頼くんの言いなり
こんな仕打ちってあるの??新しいプレイだね。…ってちがーう!!
「え、てか…もしかして私涼くんが来てくれなきゃ、肝試し…1人で回るの…?!」
色んなことにダメージを受けながら、"嘘だ"を繰り返し口にする私は、傍から見たら間違いなく要注意人物だろう。
ギリギリまだ家の中だから、良かったけど。
「嘘だ…嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だ〜〜!!!」
叫ばずにはいられない。
だって、だってだって!!涼くんと夜の校舎デートじゃなかったのかよぉぉお〜〜!!!
半泣き状態のまま、とりあえず頼くんに返信する。
【そっか!バイトなら仕方ないね。連絡くれてありがとう(*^^)】
全然"(*^^)"こんな気分じゃない。
もう激しく落ち込んでて、内心"( ;∀;)"こんなだけど、それを頼くんにぶつける訳にもいかず……
ため息混じりに送信したメッセージはすぐに既読になって、頼くんずっとトーク画面開いててくれてたんだ…って思ったら、何だか少しだけ元気が出た。
そして、次の瞬間
───〜〜〜♪♪♪
鳴り響く着信音と【五十嵐 頼】と表示されたディスプレイ。