ぬくもり
真っ暗にすると優が怖がるので、部屋の電気を豆電気にする。



電気を消しても、優のテンションは下がらず、私と司の間を行ったり来たりしながら駆け回り、悪戯なずるい笑顔を浮かべながらニコニコしている。



そんな優を捕まえ、無理矢理布団の中に押し込む。



「あーあ、ままぁ」


優はプッーとほっぺを膨らましながら私に抗議する。



「優、もうねんねだよ。
だーめ!」



私は優の膨らんでるほっぺをつつきながら言う。



優は渋々私の指を掴み、自分の親指を吸い始め寝る体制に入った。



「優、お休み。」


私は優の頭を撫でてやる。


「おーすみ!」


優は、一瞬だけおしゃぶりしていた親指を口から離し、ちょっとふてくされ気味に言った。



最初はもぞもぞ動いて、寝付けなかった優も、少しすると静かに寝息をたて始めていた。



3人の幸せな時間がゆっくりと流れていく。


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