ぬくもり
「ぅわぁーん、いや、やー、めんねーめんねー」



優のけたたましい泣き声で目を覚ます。


私はすぐに飛び起き、泣きじゃくってる優を抱きしめる。



「優、大丈夫。
大丈夫だからね。」



私は、優を優しく抱きしめ、背中をさする。


司も起き上がり、側にきて優しく優の頭を撫でた。



「めーんね、ままぁ、めーんね」



優は、まだ泣きながら謝り続ける。


「たい、たいよぉ、めーんね、めーんね…」



優は泣きながら、また眠りに落ちていく。



私は、優の背中をさすり続けながら、涙が溢れてくる。



「美沙?
どうした?

何で泣いてんだよ?」



驚いた司が、私の顔を覗きこむ。


私は自分の罪に怯え、優を抱きしめる手に力がこもる。



司が、子供でも慰めるように、私の頭をそっと撫でる。



「優は、今でも私のした事に苦しんでるの。」


「え?」


私は、もう寝息をたて始めている優をそっと布団に下ろし、目元に溜まっている涙を拭う。

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