ぬくもり
翌日、ぐっすりと眠りこんでしまった私は、優に起こされて目を覚ました。



「まま、はーよ」


目を開けると、優がふんわりと笑っていた。



「ゆう、おはよう。」

私は優を抱き寄せ、ギューをする。


「ぎゅーう」


そう言いながら、優も私にギューを返す。



私と優の一日の始まりの、大事なコミュニケーション。



司は、まだぐっすりと眠っている。


そんな司の寝顔を見つめながら、私は新しい決心を固める。


今日、司に言おう。

3人でずっと一緒にいたいと…。



まだ眠っている司を起こさないように、私と優はそうっと部屋を出る。


カーテンを開けると、今日も外はいい天気で、日差しが眩しく目に痛かった。



時計の針は、もう9時を指していた。



「優、ごめんねぇ。
お腹空いたでしょ。
急いでご飯にしようね。」



私は急いで、朝ご飯の支度に取りかかる。


今日はパンでいいかなぁ。



私は冷凍してある肉団子を急いで温め、醤油ベースの甘いあんを作り、肉団子と合わせる。


オムレツを焼いてる時に、司が大あくびをしながら起きてきた。



「ごめんね。
寝坊しちゃって…
今朝はパンでいい?」


ご飯党の司に申し訳なく言った。



「休みの日なんてなんでもいいよ。」



司は笑いながら洗面所へと消えて行く。
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