ぬくもり
毎日毎日、眠れない日々が続いていた。



司が会社に行っている時間が不安でしょうがなかった。



私がこうしている間にも、司はあの女と会ってるんだ。


笑顔で話して、肩に手をまわして…



私の妄想は、日に日に膨らんでいく。



毎日、何度も何度も、司の携帯に電話した。



司が帰るとすぐに、携帯をチェックした。



こんな私に、司がうんざりしているのはわかっていた。



私自身、どうにかしなきゃと思っていたけど、自分でも自分の行動を止める事はもう既にできなくなっていた。



私の行動はどんどんエスカレートしていく。



私を裏切った司が許せなかった。


でも、司の事は愛してる。



別れたくなかったからこそ、司には何も言わずに、知らない振りをして今の生活を続けてるのに、このままじゃ何もかも失ってちゃう…。



そう何度も思ったけど、私は以前の何も知らずにいた頃のようには戻れなかった。


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