ぬくもり
戸惑い
幸代に、別れを告げた次の日に、彼女は会社を辞めてしまった。
実家の母親が具合が悪く、その看病という事で、即時の辞職を会社が認めたらしい。
私物は処分してほしいとの事で、幸代と仲の良かった女性社員が、幸代の私物をダンボールに詰めていた。
幸代が会社を辞めたと聞いて、すぐに幸代の携帯に連絡した。
彼女との関係を終わらせた俺に、何も聞く権利なんてないのはわかっていた。
でも、彼女の事を思うと連絡せずにはいられなかった。
電話のむこうからは、現在使われておりませんの無機質なアナウンスが聞こえてくるだけだった。
電話を切った俺は、打ち合わせに行くと言い残し、幸代の家に向かった。
インターフォンを押したが、何の反応もない。
何度も何度も押したが、家の中は静まりかえっていた。
会社の帰りにもう一度寄ろう。
俺は諦めて会社に戻ったが、その日は仕事なんて手につくわけもなく、定時きっかりに会社を後にして幸代の家へと向かった。
実家の母親が具合が悪く、その看病という事で、即時の辞職を会社が認めたらしい。
私物は処分してほしいとの事で、幸代と仲の良かった女性社員が、幸代の私物をダンボールに詰めていた。
幸代が会社を辞めたと聞いて、すぐに幸代の携帯に連絡した。
彼女との関係を終わらせた俺に、何も聞く権利なんてないのはわかっていた。
でも、彼女の事を思うと連絡せずにはいられなかった。
電話のむこうからは、現在使われておりませんの無機質なアナウンスが聞こえてくるだけだった。
電話を切った俺は、打ち合わせに行くと言い残し、幸代の家に向かった。
インターフォンを押したが、何の反応もない。
何度も何度も押したが、家の中は静まりかえっていた。
会社の帰りにもう一度寄ろう。
俺は諦めて会社に戻ったが、その日は仕事なんて手につくわけもなく、定時きっかりに会社を後にして幸代の家へと向かった。