ぬくもり
私と優に、転機ともいえる日が訪れた。
その日は朝からいい天気で、私は午前中から優を連れていつもの公園にいた。
「美沙さぁーん!」
少し離れたところから、翔君と凌君が駆け寄ってくる姿が見えた。
いつからか、凌君は私の事を名前で呼ぶようになっていた。
「あれ、学校は?」
「美沙さん、何言ってんの~?
今日は土曜日だよ。」
凌君が吹き出しながら言った。
「あぁ、そっかー。
そうだよね。」
専業主婦には、ただでさえ狂いがちな日にち感覚。
ほとんど、休日も家に司がいないせいもあり、私は曜日感覚すら狂いがちだった。
暑くても子供は元気で、優と翔君は汗だくになりながら、今日も砂場で穴を掘っている。
私は凌君と、木陰のベンチに座りながら、凌君の学校の話に耳を傾ける。
「あっ!
もうお昼だ!翔ー!
お昼買いに行くよ!」
「今日はお父さんは?
お休みじゃないの?」
「お父さんは今日は仕事になっちゃったんだ。」
俯きながら少しだけ寂しそうに、凌君が言った。
「そっかぁ。
そういえば休みの日に、2人が公園に来てるのも珍しいもんねぇ。」
「うん。
休みの日はいつもお父さんが遊んでくれるんだけど…。」
しょんぼりしてしまう凌君。
「じゃ今日は、うちでみんなでお昼ご飯食べよっか!」
「ほんと?」
凌君が大きな目を輝かせる。
その姿を見て、私もつられて嬉しくなった。
「うん。
って言っても、作れるのはオムライスかチャーハン位かな。」
私は冷蔵庫の中の材料を思い浮かべる。
「僕も翔もオムライス大好き!
でも、お父さんはいっつも卵焦がしちゃうんだ。」
「よーし、じゃ帰ってオムライス食べよう!」
砂場でまだ帰りたくないとぐずる優に、オムライスという言葉でよだれをたらしそうになっている翔君を連れ家に帰った。
その日は朝からいい天気で、私は午前中から優を連れていつもの公園にいた。
「美沙さぁーん!」
少し離れたところから、翔君と凌君が駆け寄ってくる姿が見えた。
いつからか、凌君は私の事を名前で呼ぶようになっていた。
「あれ、学校は?」
「美沙さん、何言ってんの~?
今日は土曜日だよ。」
凌君が吹き出しながら言った。
「あぁ、そっかー。
そうだよね。」
専業主婦には、ただでさえ狂いがちな日にち感覚。
ほとんど、休日も家に司がいないせいもあり、私は曜日感覚すら狂いがちだった。
暑くても子供は元気で、優と翔君は汗だくになりながら、今日も砂場で穴を掘っている。
私は凌君と、木陰のベンチに座りながら、凌君の学校の話に耳を傾ける。
「あっ!
もうお昼だ!翔ー!
お昼買いに行くよ!」
「今日はお父さんは?
お休みじゃないの?」
「お父さんは今日は仕事になっちゃったんだ。」
俯きながら少しだけ寂しそうに、凌君が言った。
「そっかぁ。
そういえば休みの日に、2人が公園に来てるのも珍しいもんねぇ。」
「うん。
休みの日はいつもお父さんが遊んでくれるんだけど…。」
しょんぼりしてしまう凌君。
「じゃ今日は、うちでみんなでお昼ご飯食べよっか!」
「ほんと?」
凌君が大きな目を輝かせる。
その姿を見て、私もつられて嬉しくなった。
「うん。
って言っても、作れるのはオムライスかチャーハン位かな。」
私は冷蔵庫の中の材料を思い浮かべる。
「僕も翔もオムライス大好き!
でも、お父さんはいっつも卵焦がしちゃうんだ。」
「よーし、じゃ帰ってオムライス食べよう!」
砂場でまだ帰りたくないとぐずる優に、オムライスという言葉でよだれをたらしそうになっている翔君を連れ家に帰った。