ぬくもり
「本当にお世話になりました。
日頃から、凌と翔が色々とお世話になっているようで、すいません。
本当にありがとうございます。」



改めて正面から見る2人のお父さんは、一見クールそうで涼しげな顔立ちをしているが、優しい目元が凌君にそっくりでごつごつした大きな手が、いかにも頼れるお父さんという感じだ。



岡崎さんは目元をクシャクシャにさせた子供のような笑顔で、何度も何度も私に頭を下げた。



「お世話なんてとんでもないです。

翔君には、いつも娘の遊び相手になってもらって、凌君には、私の話し相手になってもらって、本当に2人のおかげで助かってるんです。」



私も深く頭を下げた。



「この間はお昼ご飯までご馳走になったみたいで…

1度ご挨拶に伺わなきゃとは思っていたんですよ。

本当にご挨拶が遅れてしまって…」



頭を掻きながら恐縮したように言う2人のお父さん。



私は本当に凌君に似ているなぁとしみじみ岡崎さんを眺めていた。



顔立ちはもちろんだけど、あったかい雰囲気までがそっくりで、人見知りの私でもそんなに緊張する事なく会話ができた。

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