ぬくもり
「ぱーぱ!」



優もニコニコしながら、私の言葉を繰り返す。



「言えた!
すごーい!
優は頭いいねぇ。」



私は優の頭を撫でる。


「ゆーう?」


自分を指差して優が聞く。



「そう!ゆーう。」



誉められた優はご満悦だ。



「じゃパパが帰ってきたら、練習した通りパーパって言おうね。」


「うん」


「できるひとー?」


「あい」


私の問いかけに、優がニコニコしながら、自信満々で手を上げる。


でも、司が帰ってくると、優は司の側に近づく事もできずにいる。



毎日、お昼の練習では完璧なんだけど、本番はなかなか上手くいかない。



あせってしまうと、またイライラしそうだなぁ。


毎日、気長に優を教えて行こう。



私は自分に言い聞かせる。

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