田舎に行こう
「ありまくって・・・
 説明できそうにない」
とため息まじりで答えた。

少し悩んだ顔をした幸太郎は
ニヤっと笑って
「乗って乗って」
と奈津を自転車の後ろに乗せて
走り出した。

「さぼるべ~~~~~」
そぅ叫んで学校とは逆の
方向へと全速力で走り出した。

「な・・ちょっと待って・・
 学校さぼるの??」
奈津は慌てて後ろから大きな声で
叫んだ。

「学校以外にさぼるもんなんて
 あるかぁ???」
ゲラゲラ笑いながら幸太郎が
答えた。

『そりゃそうだけど・・・
 そういう意味で
 言ったんじゃないんだけどなぁ』

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