田舎に行こう

教室

お昼休みに2人は学校についた。
先生には適当に、体調が悪かったと
伝えた。

自惚れかもしれないが、幸太郎と
2人でさぼったことを隆史は
どんな風に思うのかと
考えると、罪悪感があった。

でも、奈津の予想とは裏腹に
隆史は
「お前らだけずるいなぁ~」
とにっこり笑ってくれた。

これはきっと自分への信用では
なく、幸太郎のことを信用してるから
だろうと、奈津は思った。

予鈴が鳴り、自分の席へと
奈津は向かった。
横の席は、弘美だ。

どんな顔で弘美に会えばいいのか
少し、躊躇した。
でも、突っ立てても仕方なく
自分の席に着いた。
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