田舎に行こう
「俺さぁ、自分が奈津のどこに
 ほれたのか?って考えたら
 きっと、顔なんだよね・・
 ごめん。」
そう言って隆史はすまなそうに
話した。

「一目ぼれってそういうことだと
 思うんだけど・・
 でも、奈津の中身を知って
 もっと好きになったわけで・・」
隆史は慌てていい訳しだした。

でも、奈津は怒るどころか
「そういうところが隆史の
 いいとこだと思うよ」
と、言った。
そんなことは正直に言わなくても
いいことを一生懸命話す隆史は
やっぱり心がきれいなんだと
そう、話した。

「そうなのかな?!」
隆史は照れくさそうに頭をかいた。
その姿が、奈津はとても
愛しかった。

「隆史、好きだよ」
そう言って奈津は隆史に
抱きついた。
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