田舎に行こう
奈津は隆史の胸に頭を
もたれかけて、静かに話し始めた。

「隆史、初恋の人を
 ずっといつまでも
 愛し続けることってできると
 思う?」
隆史の返事を待たずに奈津は
話を続けた。
自分の母親の話をした。

すべてを聞いて隆史は言った。
「それはさぁ、やっぱり相手の
 気持ちあってのことじゃないのかな」
相手の気持ちもやっぱり疑いなく
自分のことを愛しているって
わかってたから、ずっと逢えなくても
愛し続けれたんじゃないかと、
隆史は自分の考えを言った。

「うまく言えないけど
 今、俺の前から奈津がいなくなっても
 奈津が俺を想ってくれるのならば
 俺はいつまでも奈津のことを
 想い続けれるよってこと」
照れながら隆史はそう締めくくった。

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