田舎に行こう

決意

奈津は隆史の家の帰り道、
1人で歩きながら
父親に会うことを決めていた。
一生会わずに暮らすことも
考えた。
でも、母親は自分の母親であり
そして1人の女性なのだと
そう、思えば母親には
幸せになって欲しい。
それが奈津の答えだった。

こんな風に考えれるようになったのは
今日、隆史に言われたことが
やはり大きかった。

自分と隆史の未来はわからない。
でも、母親と父親のように
いつまでも変わらない愛情を
持ち続けれたら、
本当にそんな風に永遠の愛が
あるのならばそれを自分の目で
見てみたいと思えた。
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