田舎に行こう
敢えて窓から覗いたりはせず、
その人が家に入って
リビングに来るまでは見ないで
いようと奈津は思っていた。

母親が迎えに外まで出て
玄関を開け
「さぁ、入って」
と声をかけている声が
聞こえてきた。

いよいよ来るんだ・・・
奈津は思った。

そしてゆっくりとリビングの
扉が開いた。

そしてそこに立つ人の姿を見た。

『えっ・・・』
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