田舎に行こう
そこに立ってたいたのは
奈津の担任の先生だった。

奈津の頭はフル回転して
この状況を把握しようとした。
でも理解できなかった。

だって、そこには毎日のように
顔を合わせてる先生が立っていて
でも、母親はその人を待ちわびていた訳で
それは、どういうことなのか
必死で考えながらも1つの
答えしか見えてこなかった。

「すまなかったね」
先生はゆっくりと奈津に向かって
話した。
その言葉で、すべてが奈津が今考えてる
ことが正しいということだった。

先生が母親の愛する人、初恋の人だった。
そして自分達を捨てた父親だった。

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