田舎に行こう
幸太郎はニヤニヤしながら
隆史の顔を見ていた。
いつもどおりに幸太郎は
自分のベットの上に座り、
隆史もいつも座るベットの横の
勉強机の椅子に腰掛けた。

「で、なにがあった?」
幸太郎が興味津々に訊ねた。

なにをどう説明したらいいのかわからず
隆史は口ごもっていた。
そして彼女の姿を思い出すと
また顔が赤くなるのを感じた。

「そ・・その反応は・・もしかして」
と、幸太郎が話し始めた。

「もしかして弘美と・・・
 あんなことやこんなことやらを
 とうとうやってしまったのか?」
幸太郎は自分の想像で、勝手に盛り上がり
このえっちぃ~~~なんて言葉を
発しながら枕を投げつけてきた。

なんのこと言われてるのかさっぱり
わからない隆史は、間抜けな顔で
幸太郎の方を見つめた。


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