田舎に行こう
「あ~~、タカちゃんも荷物あるのに、
 半分持って?!」
と言って、弘美は自分のかばんの
持ち手の半分を自分で持った。

かばんを間に挟んだ状態で2人で
持つ形になった。
2人でそのかばんをブラブラさせながら
歩くのは弘美にとっては
とてもうれしい時間だった。

マキと幸太郎はジャンケンをして
お互いの荷物を負けたほうが
持ってあがるというゲームをしていた。

「ここじゃない??」
と、1つのロッジの前で振り返った
奈津にはその2組の様子は
とても微笑ましかった。

それと同時に・・・
『私は邪魔者かよ!』
なんてことも考えたが。

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