田舎に行こう
どちらかと言えば、隆史の方が
気にしていたのだが、奈津は気付いて
いなかった。

ロッジを後にして今、歩いた道を
2人で下って行った。

「奈津ぅ~手つなぐ??」
なんてニヤニヤと冗談を言ってくる
幸太郎に
「キモいんですけどぉ~~~」
なんて冗談を言いながら
2人で笑い合った。

管理事務所でバーベキューセットを
借りて2人でロッジに戻る途中、
「疲れた~~」
と幸太郎は道の端にしゃがみこんだ。

その横に奈津もしゃがみこんで、
少し休憩することにした。

「奈津ってさぁ・・・」
幸太郎が話しはじめた。

「好きなやつとかいないの?」
突然の恋バナに奈津は驚いたが

「ん~、いないかな?!」
と答えた。

「俺は!!!!」
なんて冗談を言いながら・・・
幸太郎はまじめな顔にもどって
話を続けた。

「まぁ、俺はモテるからぁ~
 ・・・隆史はどうなん?」
と聞いてきた。
少し困りながら・・・う~んと
考えていたら

「隆史の気持ちには気付いてるよね?」
と続けた。

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