田舎に行こう
奈津は隆史とふざけ合いながらも
先ほどの幸太郎の話のせいで
隆史の顔を見るのが、なんだか
照れくさかった。

この人は自分のことを見てると
思うと、なんだか切なくて
まっすぐに隆史の顔を見れずにいた。

そんな風に考えていることを
悟られたくなくて普通にしようと
すればするほど、ぎこちなさが
出てしまっていた。

そんな奈津の様子を隆史は
目ざとく気付いて

「どうした??調子悪い??」
とオデコに手を乗せた。

奈津は自分の顔が熱くなるのを
感じた。

「大丈夫だよ!」
笑って手をそっとのけた。

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