あなたと恋に落ちた場合。

「っ、あのね、紫乃困るかもしれない、」

「ああ、なんでも任せろ。」

「…ぎゅって、抱きしめて、くださいっ、」


ぎゅって、ぎゅって、ぎゅって!?!!?


頭の中で数回反芻したのち、ハッと我に帰る。


「…こまらせた、?」

眉を下げる陽葵に、きゅっと胸が締め付けられて。


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