あなたと恋に落ちた場合。

10分後

「要!おまたせ!」

「あ!陽葵!!!」

ニコニコ笑いながら戻ってきた陽葵に、早速ヒロトから借りた雑誌を見せる。


「なあ、この中でどれが好き?」

「んー?」


俺の前の席に座って、雑誌を覗き込む陽葵。


…あー、触れたい。

少し、伏せ目がちになる陽葵がかわいくて、すごく愛しくなって、手を伸ばしかけるが、陽葵の一言によって止められる手。





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