あなたと恋に落ちた場合。


ぐいっと、ネクタイを引っ張られて、目の前には目を瞑った陽葵の顔。

…キス、された?


「っはあ、かなめ以上にかっこよく見える人なんていないっつーの!」

そう言った彼女の顔は真っ赤で、目が潤んでいる。

…っ、!、なんちゅー破壊力、だよ、


顔に手を持っていこうとするけど、その手を陽葵に掴まれて、胸元に持っていかれる。


「…きこえる、?かわいいとしか思ってなきゃこんなどきどきしないよっ…それにこんなにドキドキするの要だけ!」


陽葵の心臓は、確かにすげー速さで動いてて、俺と同じくらいだった。




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