あなたと恋に落ちた場合。

陽葵の肩にかかった髪から香るシャンプーの甘い匂いが鼻をくすぐって。

俺の余裕を少しずつなくしてく。

「…好きだ、陽葵。」

抱きしめる腕を緩めて、陽葵の顔を引き寄せ、口づけようとした瞬間、


「あー!もう!ひまりんの面接長くなーい!?」

「どこいきやがった!」


聞こえてくるあいつらの声。



…あー、うるせえな、

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