あなたと恋に落ちた場合。


そんなことを思いながらも、顔を近づけると焦る陽葵。


「っわ!ちょっ!!!希くん!優たち来ちゃうって!」

そんな彼女に意地悪したくなる俺はやっぱり大人気ないと思う。


「別に来てもいいし。」


陽葵の腕を引っ張って、椅子に座る俺の膝の上に乗せる。

「ちょっ!!!希くんってば!見られたら優たち絶対うるさいよ!!!」


俺の胸を押し返そうとする彼女の片手をぎゅっと握って、


「…見せつけちゃおうぜ」

「!!ちょっ、ん、…んんっ、」

深くキスすると押し返そうとする力はどんどん弱くなる。


「んっ、のぞ、っ、」



…やっぱりあいつらにはこんな可愛い顔見せたくねー。


唇を離すと、陽葵の頬は赤く上気していて目も潤んでいる。



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