あなたと恋に落ちた場合。
「え、透、あたし自分で買うよ!」
レジの横で会計をしようとすると、慌てた様子の陽葵にとめられる。
「いや、俺が陽葵に買ってやりてえ。」
っていうのと
「…さっきから男の客がお前のことすっげえ見てるから。」
見せつけてやりてえんだよ。
そう言いながら、周りの男をじろっと睨みつける。
メンズものも扱っているこの店は、男の客も多く、俺の贔屓目なしにもすげえかわいい陽葵はすげえ視線を浴びている。
まあでも鈍感な陽葵がそんな視線に気づくわけもなく。
…そこもかわいいんだけどなー
そんなことを考えながら目の前の彼女の頭を撫でる。