向日葵の天秤が傾く時
「つか大体お前何様?巫莵の何な訳?所長さん?が、しゃしゃり出てくるのは分かるけど。あぁ分かった。巫莵のストーカーか。巫莵は優しいから勘違いしたんだな、可哀想に。お前なんか眼中に無いから、とっとと諦めろ。」



「は?お前こそ何様のつもりだよ。衢肖さんを物扱いした挙げ句に傷付けて。ストーカーはそっちだろ。」



「篁君、冷静に、落ち着きなさい。」



普段、頭に血がのぼることが多いのは鮖で諌め役は卿焼の方なのに。


今回は逆で、薔次にまで止められる程の喧嘩腰だ。



「余裕無いねぇ。彼女居ないだろ。女も抱いたことない顔してるしな。いいの紹介してやろうか?ヤるだけの女ならいくらでもいるぜ。」


「ふざけるのも大概にしろよ。」



「ふざけてねぇよ?お前の勘違いを正そうとしてんの。お前は巫莵の人生の中のモブキャラにしか過ぎないってことをよぉ。」


「衢肖さんは俺の、俺の……俺の女だ!!勘違いはお前だ!」



「は?何言ってんだ?巫莵がお前みたいな奴、相手にする訳無いだろ。弁護士のくせに妄想とか、笑えるわ。」



驚いたのは蛞拓だけではなく、卿焼も本音なのか若干動揺が伺えた。


しかし突き通す。
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