たんぽぽの綿毛 ~君想い~

「まぁ、とにかくあがって!!

長々とお話ししましょー!」

「おじゃましーます!!龍ママ」

その言葉に続いて

ゆうきも、


「お邪魔します。」


そう告げた。


リビングに行くと、龍ママは

「龍騎にあいさつしてやって?」

って、ゆうきにいってた。

だから、ゆうきは

仏壇の前に座って、

お線香をあげ、金を鳴らし

手を合わせて5分くらいかな、

ずっと、何かをりゅうちゃんに話してた


「由乃ちゃん、ゆうきくんいい人だね。」

そう、龍ママがわたしに話しかけてきた


「うん。何話してるのかな。」

「きっと、由乃ちゃんの事だね。

ねぇ、由乃ちゃん?」

「なにー?」

「もう、龍騎の事忘れていいんだよ?

だけど、由乃ちゃんの事だから

ゆうきくんとも色々あったんだろうね

由乃ちゃんの幸せは龍騎の幸せだから

いっつも、笑っててあげてね。」


そう、龍ママは言ってくれた。

だから、私は…


「龍ママ、ゆうきねいい人なんだよ

りゅうちゃんの事かっこいい男だって

言ってくれるし、忘れなくていいよって

言ってくれる。だけどね、時々ゆうき、

悲しい顔するの。でも、うちの前では

笑わせてくれて、すごく楽しいの。

だからね、きっとりゅうちゃんも

見守っててくれるよね?」

そう、私は言った。

「由乃ちゃん、ゆうき君のこと悲しませたら

絶対ダメだよ?なにかあったら、隣にいて

支えてあげないとね。

私は応援してるから。

だから、大丈夫。がんばれ。」


そう、龍ママは応援してくれた。


龍ママ?

私の第2のママだよね。

いつも、ありがとう。

りゅうちゃんを産んでくれてありがとう

龍ママに出会えて良かった。


そう、告げた。

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