たんぽぽの綿毛 ~君想い~

だから、謝ろうとしたの…

だけど、水島はさえぎった。


「ごめ…っ」


「いいから、最後まで聞けよ。

辛かったけど、離れてみて気付かされた

あの時、お前に龍騎さんが亡くなったんだ

って言わされた時、男の俺からしたら

なんで、龍騎さんがお前に

別れ告げたのかわかって、

俺まで、泣きそうになった。

俺が逆の立場だったら多分、できねーよ?

でも、多分由乃だったから、

できたんだと思う。

なんでだと思う?」

「???」

「お前の隣にいると笑えて、

他の女より男の気持ちわかってて

由乃は、馬鹿だけど。人想いで

いっつも、お人好しで、

だけど、辛い時悲しい時は絶対

1人でやり遂げて…。

だから、別れてもう1度由乃の隣に

行きたいって思ったんだと思う。

だから、今

俺も、同じ気持ちなんだよ。

お前の隣に戻りてぇって。。。」
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