Your letter ~君からもらった宝物~
「分かりました。また来ます。」
そう言って診察室を出て行った。
「直人〜、回診行くぞ〜!」
「雫くん、彩葉ちゃんが連れて帰ったよ。」
「おぅ。大丈夫そうだったか?」
「ちょっとはマシっぽかったよ。石井さん早く行こう。」
俺は石井さんを急かせて病室に向かった。
「あれ〜?直人くん〜!今日空いてる?」
石井さんと話しながら歩いていると、桜先生に声をかけられた。
「えっと今日は…」
ヤバイ。空いてる。どうしよう。
「ごめんな桜。今日こいつに叱らなきゃなんねーから無理。」
え?
「そうなんですか〜?石井先生、そんなに怒らないであげてくださいね♪じゃあまた今度誘うね!」
手を振りながら去って行った。
「ありがとう、石井さん。」
俺はお礼を言った。