Your letter ~君からもらった宝物~


「すいません。もう1件電話いいですか?」

「いいよ。早くしてあげな。」

もう一度力耶先生に謝って彩葉ちゃんに電話をかけた。

〜〜♪♪♪

『もしもし?』

「彩葉ちゃん、今から病院に来て。これから雫くんが救急搬送されてくるから」

『え?』

「熱性痙攣らしい。なるべく事故らない程度に急いで」

『はいっ!』

「すいませんでした。」

電話を切ってから力耶先生に頭を下げた。

「いいよ。急ぎの用事だったんだろ?」

「はい。知り合いが救急搬送されてくるらしくて。」

「大丈夫なのか?行かなくて」

資料を捲っていた手を止め、俺の顔を見た。

「わからないですけど救急科がいますし主治医と岬人兄が行ったみたいです。」

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