Your letter ~君からもらった宝物~
「悩みならお聞きしますよ。いいアドバイスはできないかもしれませんけど」
不思議と、相談してみようって気になった。
「お願いします」
ーー・・・
「何科?」
「まだ決めてない。」
「へぇ…」
岬人兄は意外そうな顔をした。
「何?」
「いや、脳外科選ぶのかと思って。」
あぁ、確かにそうだな。
「俺は、周りにいる人をすぐに助けられるようにしたいんだ。」
たくさんの人に寄り添える医者になりたい。
「直人らしいな。俺は、直人の選択に間違いはないと思ってるから。」
ちゃんと悩めよー、と岬人兄は帰って行った。