Your letter ~君からもらった宝物~
その数分後にはオムライスを作って目の前に並べた。
「簡単でごめんなさい。」
申し訳なさそうに言ったが、綺麗に盛り付けられたオムライスは美味しそう。
「さて、食べながらお話聞きますよ。」
少し食べたところで本題に入った。
「ほぼ決まったようなものなんですけど、内科がいいなって思ってるんです。」
「あら、そうなんですか?」
意外そうな顔をした。
「はい。彼女…海実はきっとそう望むと思うんです。」
海実はきっと、たくさんの人を助けることを望む。
1人より2人、2人より3人って。
「私は、いいと思いますよ。直人先生と一緒に働けるなんて嬉しいですよ。」
にっこりと微笑んで言った。
そしてさらに続けた。
「直人先生、いいお医者様になると思いますよ」