Your letter ~君からもらった宝物~
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1ヶ月の内科研修期間が終わり、次の研修は外科。
「俺は赤坂 涼基-アカサカ・リョウキ-。知らないよな。」
「いえ、知ってますよ。基本的にほぼ全員の先生方を覚えてますから。」
「…」
赤坂先生は口を開けたまま固まってしまった。
「…大丈夫ですか?」
「あぁ…大丈夫。さすがにF大の首席だっただけはあるな。」
「そんなことないです。」
先生、これと首席は関係ないでしょ。
「今から外来だから行くぞ。」
「はい。」
俺は赤坂先生の後を追った。