気づいてくれよ。

ショッピング。

移動中、ふと横を見ると、舞花が寝ていた。寝顔も可愛いなあ。到着のアナウンスが鳴っても、間の駅で人が出入りしても、全く起きない。起こそうかな。でも、寝ぼけて変なことしたら。。周りに馬鹿にされるかも。でも、さすがにそれはないっか。あ、初おんぶ？やってみてぇ。って俺、どんだけベタ惚れなんだよ。

結局、おんぶして降りることにした。途中で起きたら恥ずかしいぞ。周りの人らに、手伝いましょうか？って言われたけど、全部断った。ほかの奴らに舞花は触れさせたくない。はやく俺のものにしたい。

降ろして、舞花をベンチに座らせて、結に舞花を頼み、俺らは、美味しいごはん屋を探しに行った。しばらくすると、舞花が起きて、戸惑っている。すると、結とどこかに行った。隣で隆太はニヤニヤしてる。

「お前はほんと馬鹿だな。」

「は？お前よりは馬鹿じゃねーぞ。」

隆太よりは馬鹿じゃない。


「アイツらが何しに行ったかわかんねーの？」

「便所だろ？」

「ほんと馬鹿だな。舞花ちゃんに、さっきのこと言う以外の回答はねーだろ？」

あ。恥ずかしいじゃねーか。でも、アピールするチャンスか。少しでも意識してくれたらいーか。でも、過去を忘れられない舞花だぞ。恋諦めてないかな。けど俺は許さねぇ。ぜってぇ惚れさせる。