気づいてくれよ。
チンコーン。

「はい。って杏蘭?」

どんどん足音が聞こえて舞花が出てきた。

「あっ。カバン!ありがとう。」
「おう!」
「舞花今から暇?」
「うん。あ、よかったら上がる?あっ嫌だよね。ごめんなさ」
「嫌なわけねーじゃん。お邪魔しまーす」

舞花の家綺麗だなー。舞花らしー部屋だ。

「あれ?」

床に落ちていたのはお守り。その写真を見て驚いた。舞花の隣には知らない男。すげーイライラする。

「杏蘭、あっ。それ返して!!!」

舞花に渡すとすぐに捨てた。そして涙がこぼれ始めた。何を抱えてるんだよ。俺は泣いている舞花を抱きしめた。

「舞花。大丈夫だ。俺がいるから。ゆっくりでいいから、今、話せないか?」
「う、、う、ん。。わ、かっ、た、よ、っ。」

舞花の過去は想像を超えるほど辛い過去だった。
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