ラピスラズリ
1章
私の唯一の自慢は、瞳だ。


黒髪だけど、父親がロシア人って言うだけで瞳だけは青い。


皆に「綺麗だね」って褒めてくれた。


親にも友達にも愛され続けて17年も経った。


勿論今でも愛されている。友達にも恵まれている。


嬉しかった。


でも少し寂しかった。


私を見てくれるのは「私自身」じゃなくて「瞳だけ」だったという事を分かった今は。


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