悲 恋
に》生活
🔸🔸未菜①
私は、高校生の時に
両親を事故でなくした。
父は、患者さんから慕われる
内科医だった。
あの日も‥‥‥‥
父は、看護師である母を
連れて患者さんのところへ
その帰りに
居眠り運転の車が
父の車に突っ込んできて
父と母は、帰らぬ人に
なってしまった。
私は、両親の保険や病院を絞めて
処分したお金、両親が残してくれた
遺産のおかげで
医大に入る事が出来た。
医大に入ってから
必死に勉強をした。
勉強に必死だったから
医大には、友人も居なかったが
中学、高校から仲良かった
真美(秋山)が、
いるから気にならなかった。
真美は、編集部で仕事がしたいからと
経済学部に入った。
私は、節約もあり、
勉強もはかどるから
良く図書館で
勉強をする。
今日も行くと
「君、いつも図書館で
勉強してるね。
あっ、僕は加賀見 秀悟と
いいます。」
「あ‥‥‥私は、奥山 未菜です。」
「未菜ちゃんね。なに学部?」
「えっ、医学部です。」
「一緒だ。俺も医学部。」
それからは、良く図書館で
勉強したり、同じ講義の時は、
一緒に座ったりしていた。
そんな生活も
一年が過ぎたとき
私は‥‥‥
秀悟から告白され
私達は、付き合いだした。