悲 恋
はち》悲しみを乗り越えて

★★復帰


潤天道赤十字病院は、
9年前と随分変わっていた。

成澤先生は、
潤天道赤十字病院の院長になって
私を温かく迎えてくれた。


当時の若かった看護師さんが
師長になっていたり

成澤先生も結婚されて
お子さんがいたので
同じ小学校に花菜を入れるように
手続きをした。

今日は、院内で挨拶を行う
外科は、変わらず加西先生が
仕切っていた。

成澤先生が
「今回、内科をまかせる
奥山 未菜先生だ。
先生は、9年前に
離島に行き
島の人達の為に
献身的に働いてくれていたが
俺が、頼み込んで戻ってもらった。
よろしく頼む。」
と、言った。
私も
「奥山です。
久しぶりに本土に帰ってきて
浦島太郎状態ですが
よろしくお願い致します。」
と、挨拶をした。

一人、パクパクしてるのは
秀悟だった。

成澤先生が
「奥山、今日は歓迎会な
花菜も連れて来い。」
と、言ったから
「はい。」
と、言うと
「院長、私も。」
と、秀悟が······
「ああ。まぁ、いいだろ。」
と、言うから
はあ?と、温大先生をみると
知らん顔をされた。

まあ、いいか
と、思い。
仕事に戻った。

今日、一日
流れを掴むのにドタバタした。
< 31 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop