悲 恋

★★私の娘です


夕方、温大先生から
指定された店に花菜と出向いた。

花菜は、温大先生に
「はるちゃん、こんばんわ。」
と、言った。

温大先生は、
「どうだ?小学校は。」
「うん、大丈夫かな
優大(ゆうと)が、
色々してくれる。
ありがとう。はるちゃんが
頼んでくれたんでしょ。」
「ああ、まぁな。」
と、話していると
秀悟が、
「えっと、成澤先生?」
と、言うから
「花菜、内の病院の外科の先生で
加賀見 秀悟先生だ。
ママと、同級生だ。
挨拶しなさい。」
と、言うと
「はい。こんばんわ
奥山 花菜です。
ママとはるちゃんが
お世話になっています。
しゅうちゃんで、良い?」
と、言うから
「えっ、ママ?
未菜の子?
ああ、名前は、
呼びやすいようにして。」
と、言うと
「そう、私の子です。
加賀見先生、お子さんは?」
と、未菜が訊ねると
秀悟は、温大先生の顔をみた。

温大先生は、
「ああ、話してなかったな。
加賀見先生は、
お前が離島に行ってから
直ぐに離婚した。
だから、子供はいない。」
と、言いながら
「花菜、いっぱい食べろよ。」
と、言って
食べたり、飲んだりしていた。

秀悟も
私も
訊きたい事は、あったが
この場では止めておいた。



秀悟は、年を得て
落ち着いたイケメンに
なっていた。

未菜は、年を得て
美しさに拍車が
かかっていた。
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