悲 恋
🔹🔹秀悟
俺は、小さいときに父親を
亡くして、母親と二人暮らし。
母は、小学校の教師をしながら
俺を育ててくれた。
父親の病院生活を見て
俺は、医者になりたいと
思うようになった。
医大に入ってから
親元を離れ
アパートに住み
バイトをしながら
頑張っていた。
節約のためもあり
バイトの休みの日は、
必ず図書館で勉強をしていた。
図書館で
いつもきてるだろう
女の子が目についた。
彼女は、綺麗な顔立ちで
髪は肩より長く、
いつもポニーテールをしていて
図書館の隅のテーブルに座り
沢山の書物を広げていた。
毎回、図書館に行くと彼女を探して
眺めてから、勉強をするようになって
行った。
そんな生活も半年が過ぎたとき
俺は、勇気を出して、
彼女に話しかけた。
彼女は、奥山 未菜ちゃん。
俺と同じ医大生だった。
未菜とは、時間が許す限り一緒にいた。
未菜は、綺麗だけでなく
優しくて頭のよい娘だった。
俺は、未菜に告白をして
付き合うようになった。
未菜は、両親を亡くし
一人暮らしをしていた。
セキュリティーのしっかりしている
1DKのマンションだ。
俺は、バイトのない日は、
未菜のマンションに行くように
なっていった。
未菜は、綺麗好きで料理も上手く
俺は、未菜が好きで好きで
たまらなかった。