心臓





『悪の心臓』


約10億分の1という低確率で宿るという、所謂呪われた心臓。


その心臓を持つ者は、全身の細胞を過剰レベルに活性化し、身体能力を超向上させることができる。この時代に発展した武器、全てにエネルギーを注ぎこみ人類を超越した力を発揮すると言われている。

オリガスとエキストス、2国が欲しているのはこの力だ。

そもそもこの心臓は、古の神が人間が働く悪事に痺れを切らし、罰として災いをもたらす為に造った心臓。その保持者は百年に一度、この世界に現れるという。

人の穢れが創った心臓、厄災をもたらす心臓。
呼び名は人それぞれではあるが、この心臓を持つ者は只管に疎まれ続けた。
怖れられたのだ、その力故に。


一歩間違えれば大陸をも吹き飛ばしてしまうほどの力、それを求めて世界が動き始めている。
……そしてまた、その保持者も同じように動き始めていた。


ただしある一つの、『望み』を求めて。



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