弱虫なボク~先生と生徒の距離~
そこから、僕はよく覚えてない。


どれぐらいの時が経ち、


どれぐらい殴り合っていたのか、



完全に、僕は暴走機関車と化していた。



「ハァ…ハァ…ハァ…」



冷静さを取り戻した時には、何人か床に倒れ込み。


床に血が飛び散り、女子生徒達は、キャアーと悲鳴に近い声をあげていた。


僕の唇からも、血が静かに流れだし、殴った右手もジンジンと激しく痛む。


僕のブレザーの制服は、ズボンからシャツが飛び出し、


ボタンが何個か取れ、周りの机や椅子も激しく倒れていて。


それらが、荒々しさを全て物語っていた。
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