弱虫なボク~先生と生徒の距離~
あっちへ、こっちへと忙しく動く人の動きとは逆に、


なんか、僕の呼吸や心が静かに、変に落ち着いている。


少し時間が立つと、開けられた窓から大きな音が聞こえた。


寿美子先生は、窓から外を見て、救急車が到着したと声をあげた。


また、さらに忙しく動き出す人達。


僕は、今にも止まってしまいそうな、電池が切れかけの玩具みたいにその場に立ち尽くす。


さすがに、大人みたいなガッチリした男子生徒を女性だけで運ぶのは大変で…


騒ぎを聞きつけた男教師が数人やってきて、倒れている生徒達を救急車まで運び出した。
< 111 / 222 >

この作品をシェア

pagetop