弱虫なボク~先生と生徒の距離~
数分後、生徒達を乗せた救急車は、また大きな音をあげ発進していく。


その音は、次第に小さく、小さくなっていった。


教室内に、取り残された僕と野次馬の生徒達


そして、僕の事を悲しげな瞳で見る高田香奈


一瞬、目が合っただけで、なぜか僕は視線を逸らしてしまった。


開けられた窓から入ってくる風で揺れる白いカーテンも、


なぜか、


なぜか…


悲しげに揺れているように映った。
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